SPECIAL

6月25日 先行上映会イベントレポート


2023年7月7日(金)より、MBS・TBSほかにて放送される『デキる猫は今日も憂鬱』。家事能力ゼロの会社員・福澤幸来と、ちょっと大きめなデキる猫・諭吉の同居ライフが描かれる日常コメディです。

 

6月25日(日)、放送に先駆け、ユナイテッド・シネマ豊洲で本作の先行上映会が開催されました。

 

本稿では、本編上映後に行われた諭吉役・安元洋貴さん、福澤幸来役・石川由依さんによるトークショーの模様をお届けします!


石川さんは”卵が割れない”声!?

 

本編1話~3話の先行上映後、本作のOPテーマ・someiさんの「憂う門には福来たる」とともに、諭吉役・安元洋貴さん、福澤幸来役・石川由依さんが登壇。第1話〜第3話を観たばかりのファンは、興奮冷めやらぬ中大きな拍手でふたりを迎えます。

温かいリアクションを受けた安元さんは「絵が綺麗だったでしょ」と大きなスクリーンでの視聴に耐えうる本作の出来栄えに自信を覗かせつつ、本作のアフレコがかなり以前に行われていたという裏話を披露。

 

石川さんもようやく放送日を迎えられたことに万感の思いがあるようで、大好きな諭吉について「最高に可愛い!」と興奮気味に語ります。それを受けた安元さんは、設定の独自性に触れつつも、アニメではモノローグが付き、幸来の言動に対して「諭吉がリアクションする楽しさ」をアピールしました。

続く石川さんは本作の見どころとして、ご飯が美味しそうな点を挙げ「金曜の深夜に晩酌しながら観るのもいいですね」と本作の楽しみ方を紹介。さらに、衣装や空間の魅せ方にもこだわりが詰まっており「画作りがオシャレ」とコメント。スタッフの愛を感じる映像を絶賛しました。

話題はアフレコ時の思い出に移ります。コロナ禍ではあったものの、安元さんと石川さんは一緒に収録できたと報告。石川さんは演じる幸来がずっと喋り通しだったことについて「ひいひい言いながら収録しました」とセリフ量の多さに苦労したと明かします。

 

キャラクターについてのトピックでは、安元さんが「もし諭吉がいたら何をしてほしいか」を石川さんに尋ねる場面も。石川さんは、諭吉がしてくれるかは分からないと前置きしつつ、腕に巻き付いて仕事に行くのを引き止めてほしいと欲望全開で語ります。すかさず安元さんが諭吉の大きさを指摘し、「本当に動けなくなる」とツッコミ。また、諭吉は「仕事には行け。その代わり家事は任せろ」というようなハッキリした性格だと説明し、そのパーフェクトぶりを改めて称賛しました。

 

作品のお気に入りのシーンとして、安元さんは良い意味でテイストが異なるウミウシ系アイドル「UMYU-Sea」を話題に挙げ、「徐々に諭吉がハマっていくさまを楽しみにしてほしい」とコメント。石川さんは卵を割ることができない幸来という衝撃的な場面に触れると、これまで”卵割れないキャラ”を何度か演じてきたことを告白します。「私って卵が割れない声なのかな(笑)」という耳馴染みのない発言に会場は大爆笑。「私でも割れるので、幸来はもうちょっと頑張ってほしい」と自身のキャラクターを激励しました。

 

安元さんは幸来のダメっぷりを「絶妙なライン」と話し、「3話まで観るとキャラクターの関係性が見え始めて、起承転結の承が始まる」と全体を通しての見どころを改めて紹介しました。

安元さん、石川さんが考える”デキる人”とは?

 

続いて、Twitterで募集したファンからの質問に答えるコーナーへ。

Q.何でもこなせる諭吉さんですが、逆に諭吉さんにしてあげたい事ってなんですか?

ふたりは、デキる諭吉のできないことを見つけるのに苦戦している様子。そんな中で、安元さんは猫の毛がブラッシングしても減らないことを話し、「諭吉の全身をブラッシングしたらとんでもない量になるのではないか」と推測します。

続く石川さんは「何をしてほしいですか?」と安元さんにまさかの逆質問! それを受けた安元さんが「肉球のケアが大事かもしれないので、美容液を塗ってあげてください」と家事に勤しむ諭吉への気遣いを見せました。

Q.諭吉はツンデレの天才だと思うのですが、お二人がツンデレになることってありますか?

反射的に感謝の言葉を言ってしまうという安元さんは、ツンデレになることは「ない!」と断言! 人見知りな石川さんは「ツンっぽく見られがち」と日頃の悩みを話しつつも、年下の女の子にちゃん付けされるとすぐにデレてしまうと意外な一面を吐露します。それに対し「気をつけてね⁉」と心配する安元さん。ふたりの息のあった掛け合いが印象的でした。

Q.安元さんは猫役は初めてとお聞きしましたが、お二人はこれから演じてみたい役柄はありますか?

安元さんが自身と年齢が近いおじさんのキャラクターを改めて演じてみたいと語る一方、石川さんは、3歳くらいの滑舌が甘い子どもに挑戦したいと新境地開拓に意欲を見せました。

Q.石川さんと安元さんが思う「デキる人(憧れの存在)」はどんな人ですか?

また、おふたりが「デキる人」になるために、日ごろから心がけていることがあれば教えてほしいです。

 

スイッチがオフになると感情が表に出ないという石川さん。感情豊かに明るく挨拶を返してくれる人になりたいと自身の「デキる人」像を説明します。

 

それを聞いた安元さんは理解を示すとともに、当日の楽屋でもお互いにあまり会話しなかったことについては「仲が悪いのではなくそういう流派」と話し、互いにスイッチの切り替えがしっかりしていると分析しました。

 

質問コーナーの後には、最新情報の紹介やサイン入りグッズが当たるプレゼント抽選会が行われ、会場は大きな盛り上がりを見せていました。楽しい時間はあっという間に過ぎ、最後にふたりからファンへメッセージが送られます。

 

石川さんはかなり以前から収録していた本作の放送を待ち望んでいたと語り、気持ちを共有できる喜びを伝えました。「幸せになって眠りをつけるエピソードの数々を楽しみにしてください!」と作品の魅力を熱く語ります。

 

本作を「日常感のあるファンタジー」と形容する安元さんは最後に「アニメを観れば、絶対先が気になるはず」と放送への期待を煽り、「原作や公式レシピ本もよろしくお願いします」と作品全体をアピール。諭吉と幸来の門出を祝うように、ファンからふたりへ温かい拍手が送られ、笑顔が溢れた本作の先行上映会は閉幕となりました。

[取材・文/小川いなり 撮影/鳥谷部宏平]

初出:2023年7月7日 12:00 アニメイトタイムズ

SPECIAL TOP